因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2021/01/01

『LIFE』



Youtube URL
作詞/作曲 因幡修次

あの空どこまで続くやら?
生きてゆくには遠すぎる
明日はどこから来るのやら?
天道様ならわかるはず
この人生(みち)の果てには何がある
どこまで歩けばいいのやら
どこまで歩けばいいのやら

おまえはどこまで行ったやら?
あの星指差し呟いた
遠くの夜空で光ってる
心の中で見つめてる
あの夜を越えてゆくのには
どれだけ泣いたらいいのやら
どれだけ泣いたらいいのやら

昨日と今日との隙間には
今日と明日の夢がある
道草しながら上り坂
登って行きましょ下り坂
この試練(さか)の果てには何がある
どこまで登ればいいのやら
どこまで歩けばいいのやら

(2017.07.19  発表)




もし私が、自叙伝を書くことになったとしたら、
この一年について、私は何を書くだろう?


誰でもきっと、一人ひとり、大なり小なり、つらい重荷を背負っている。

大事に思っている人にも、行きずりの人にも、偉そうな人にも、笑ってる人にも、
人に隠している重荷、隠しきれないでいる重荷、
お互い助け合える重荷もあれば、見守るしかできない重荷もある。


私たちは今、将来、教科書に載るような出来事のまっただ中にいて、
誰もが、背負う重荷が今まで以上に多くなっている。

出口の見えない不安でいっぱいの毎日。

それでも、私たちは、歩いて行かないといけない。
重荷がちょっとづつ軽くなる日を、おろせる日を待ちながら。
会えない人を思い続け、会える日を待ちながら。


この作品が生まれたのは、2017年。

このお歌をネットライブで歌われるのを、
配信部屋の外から聞かせていただきながら、

下り坂を登っているのも、このお歌で力をもらっているのも、一人じゃない。
私は、一人じゃない。

そう思うことが、ちょうどそのころ、新たな重荷を背負いはじめた私にとって、
どれだけ力になったことか。



因幡さんは、いつからか、このお歌を歌われる際に、
『めろりんちょ』の一節をはさまれるようになった。

 あなたがないているときはわたしもどこかでなきましょう
 あなたがわらっていることをとうといいのちとしりましょう


聞いてくれているお仲間の”あなた”へ。
偶然聞いてくれた”あなた”へ。

"あなた”をいつも想っているよ。見守っているよ。
想ってくれてる、見守ってくれてる人がいるよ。

”あなた”だけじゃないよ。
みんな、自分と自分の重荷と闘っているよ。

”一緒に頑張れ、頑張ろう”の想いをこめたエール。


私たちは、本当は知っている。

明けない夜はない。
春が来るのが遅くなっても、桜はちゃんと咲く時が来る。

しんどくても、寂しくても、つらくても、1人じゃない。

このお歌を、因幡さんのお歌を聞きながら、歌いながら、
エールを送りあいながら、想いを伝えあいながら、
もうちょっと、そう、もうちょっと。


いつの日か、この辛い日々を笑い話にしてみせましょう。

そして、因幡さんのお得意のポーズ”どんなもんじゃい!”を決めてみせましょう。