因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2013/03/11

『啓蟄(けいちつ)の時~3月11日に天国へぶっ放せ!~』




作詞/作曲 因幡修次

夜空がきれいに輝くのは 
美しい命が星になったからさ
水平線があんなにまっすぐなのは 
一直線な命が海になったからさ  
故郷なくした人達がいる
負の遺産を背負って生きる子供達がいる  
寒い寒い冬を勇ましく乗り越えて
今朝ふきのとうが芽を出したよ

一生分の絶望を神様は 
どんな顔して見ていたのかな
信じていたからこそ裏切られた 
神様なんてどこにもいないのかな
思い出なくした人達がいる
子供達の未来を蔑ろにする大人達がいる  
寒い寒い冬を凛々しく乗り越えて
今朝ふきのとうが芽を出したよ
(愛する人よ今あなたは  どんな景色を眺めていますか?
 いなくなったあなたのことを偲んで泣いてるいわたし達は
 あなたの瞳にどう写っていますか?

 毎日の営みも
 楽しかった日常も
 好きだった人も
 仲良し家族も
 
 みんなみんな失った大地から
 小っちゃい小っちゃい芽を出したよ
 一生懸命小さな力で

 芽を出しました)
命をなくした人達がいる 
幾度となく立ち上がってきた祖国の歴史がある  
寒い寒い冬を勇ましく乗り越えて
今朝ふきのとうが芽を出したよ  
寒い寒い日本をたくましく乗り越えて
今朝ふきのとうが芽を出しました


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2011年3月11日14時46分。

あの日。
電話もつながりにくく、メールのやりとりもままならず、
かろうじて繋がるネットでの情報交換で、
安否確認をとりあった人、心を支えあった人もたくさんおられた。

部屋をあけていた因幡さんのライブ部屋で励まされながら、
一人余震の恐怖に耐えていた人もいた。

あの日、祈りながら歌われた『ひまわり』から、今まで。

もう2年、まだ2年、やっと2年、2年も経って。
色んな言葉を前後につけたくなる2年。

辛いニュース、はがゆいニュース、怒りを覚えるニュースにかこまれ続けた2年。
日本人の強さと素晴らしさを感じた2年。悲しい部分も見えすぎた2年。
世界の方々の優しい思いも感じた2年。

この2年の間、因幡さんとお仲間のネットシンガーさん方には、色んな歌が生まれた。
そして色んな出会いもあった。

人の心を癒し少しでも元気が出ることを願いを込めた歌、
やりきれないやりばのない怒りをぶつけまくった歌。

思いに共感してカバーされる方々。
お歌とライブに元気をもらったとメッセージをくれる方々。

そして、お部屋をひらいては、被災地で頑張っておられる方々に心を寄せながら、
ネットで繋がった色んな人と笑ったり、泣いたり、思いのたけをマシンガントークしたり、
そして思いのつまった歌を歌い、聞き、明日へつながる元気を共有してきたこの2年。

この『啓蟄(けいちつ)の時~3月11日に天国へぶっ放せ!~』は、
昨年の3月11日に寄せて、因幡さんが作られたお歌。

3012年3月11日にひらかれたライブの音源と、
『いのちのはからい』のきっかけになったNさんに書き下ろしてもらったイラストで作られている。
セリフ部分は、ある夜のライブの時にほぼアドリブで付け加えられた、心からあふれ落ちた言葉


"啓蟄"は、春がきたんだ~と感じた草木が芽を出し、
冬眠していた虫や動物が起き出して来る日。
"3月11日に天国へぶっ放せ!"は、『命を使え!』で紹介させてもらったスコップ団
2012年3月10日に活動に一区切りをつける際にあげた、天国への2万発の花火にちなんでいる。


今年の3月11日は、また冬並みの寒さがぶり返す一日となった。
でも暖かい春を予感させる日差し。春はもうすぐそばにきている。

来年の3月11日は、どんな一日だろう。

怒りもいらだちも感じることのない、被災地に本当の春が来たと感じられている
そんな一日であって欲しい。

『極悪宗教東京電力』『ゴーストメルトタウン』『夢は夜ひらく ~3.11編~』が記憶のかなたへ消えさり、
『啓蟄の時』や『めも』が思い出として歌われるような、そんな日が早く来て欲しい


被害にあわれた方々、復興に向けて戦っておられる方々の、この2年間に思いながら、
元気と癒しのときをもらった、数々のお歌を聞きながら、
今日という日を過ごしたい。