因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2013/04/22

『生き恥晒して死ぬよりも 死に恥抱えて生きてみろ』

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作詞作曲:因幡修次

神出鬼没の奇々怪々
寸鉄殺人 死屍累々
怒髪衝天(どはつしょうてん) 魑魅魍魎(ちみもうりょう)
暗夜之礫(あんやのつぶて)で 嗚呼!野垂れ死ぬ

叫喚地獄(きょうかんじごく)は冷酷無残
極悪非道な嗜虐嗜好
百鬼夜行と因縁果報
万死一生(ばんしいっしょう) 嗚呼!野垂れ死ぬ

生き恥晒して死ぬよりも 死に恥抱えて生きてみろ

狂瀾怒涛で四苦八苦
鬼面仏心 複雑怪奇(ふくざつかいき)
鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 八大地獄
霊魂不滅で 嗚呼!野垂れ死ぬ

死灰復然(しかいふくねん) 悪因悪果
生殺与奪な妖怪変化
疑心暗鬼な人面獣心
乱暴狼藉 嗚呼!野垂れ死ぬ

生き恥晒して死ぬよりも 死に恥抱えて生きてみろ

極楽往生 活殺自在(かっさつじざい)
残酷非道(ざんこくひどう)な跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
無間地獄は疾風怒濤(しっぷうどとう)
阿鼻叫喚(あびきょうかん)で 嗚呼!野垂れ死ぬ

生き恥晒して死ぬよりも 死に恥抱えて生きてみろ


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因幡さんのことを"妖怪"と呼び始めたのは、私かもしれない。
(もっとも、昔から因幡さんが知らないところで、呼ばれていたかもしれないが)

はじめてStickamで因幡さんを存じ上げた2009年の秋。
すぐに素直に、"ああ、この人は人間じゃない"と思った。

それは最初にお会いしたお部屋のお部屋主さんのせいかもしれない。

ブログの背景画やStickamで使われている、
因幡さんの音楽と切り離しては考えられない強烈な印象の、
ムラカミ成理光さんのイラストをはじめて拝見したせいだったかもしれない。

恋愛、人間愛、平和、暗黒、混沌、怒り、エロティックというか性を扱うお歌、、
色んなテーマの作品を聞かせてもらって、
もしかして、因幡さんは五つ子ちゃんか何かで、
わからないように時々入れ替わるのかと思ったせいかもしれない。

じゃあ、人間じゃなかったらなんなんだろ・・て思ったとき、
心にぽっかりと、"魑魅魍魎(ちみもうりょう)"という言葉が浮かんだ。
("百鬼夜行"も浮かんだのだが、すぐに心が拒絶反応を起こした。
因幡さんのような方が100人揃ったら、えらいことになると)

Stickamのチャットで、この単語で因幡さんをお呼びした時、
お部屋を楽しんでおられた方々は、誰も否定をしなかった。
ただ、読むのが難しいのもあり、親しみやすい(?)"妖怪"を使うようになった。

そしていつの間にか、"youkainoutage"というアカウントを取得し、
このブログのタイトルも、”妖怪の宴”とつけさせてもらっていた。

"宴"は、最初にお会いしたお部屋のお部屋主さんと因幡さんのじゃれ合いからもらったのだが
今では、たくさんのお歌と、大切なお仲間と、その歌われているお歌を
集めさせてもらう場にぴったりだと思っている。



この作品、因幡さんご本人は、四文字熟語を並べただけの歌だとおっしゃる。
(さりげなく、ファーストアルバムのタイトルも入っている。)

でもなぜか、私にとって因幡さんを思いださせるような言葉がいっぱい出てくる。
どうも、因幡さんの唯一無二のファンの方も同じように感じておられるらしい。


正直、私には正確な意味がわかっていない言葉がたくさん使われている。
今までも意味がわからない言葉がでてくる作品があったが
その都度調べてきた。

でも、この作品に関しては、私はずっとわからないままで、
味あわせていただこうと思っている。

"生き恥晒して死ぬよりも 死に恥抱えて生きてみろ"

漠然としかとらえられない歌詞からくるイメージが、
叫ぶような歌声と演奏で心が一杯になってきた時、
タイトルになっている一節が、心にささる。

この作品を聴かれた方が、歌詞の言葉を調べるのも調べないのも自由だと思う。

でも、この作品は、ただ"聴いた"だけではもったいない。
少なくても一度でいい。歌詞を漢字を見ながら、”感じて”いただきたい。
そんな風に思う作品。